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【実体験】4%ルールは無理?資産取り崩しはメンタル次第

【資産運用と本の言葉】

経済的自由と早期リタイアを意味するFIREが日本でも認知されるようになり、インデックスファンドでの資産形成、資産の取り崩しについて4%ルールという手法が聞かれるようになってきました。ここでは資産形成後の取り崩しについて実体験を踏まえた個人的な所感について述べたいと思います。

※資産運用記事においては個別銘柄や投資手法について記載している箇所がありますが、投資判断は個人の判断と責任において実施していただくようお願いします。

4%ルールとは

年間生活費の25年相当分の資産を4%で運用し、4%分の生活費に抑えることで資産を減らすことなく、生活出来るというFIRE達成後の資産の取り崩し手法です。

例えば75百万円の資産を4%で運用すれば年間3百万円の運用益。税金考慮したとして年間2.4百万円(日本株)。毎月200千円以内で生活出来れば資産は減少せず、永続的に運用益を得られる計算になります。

暴落局面でも耐えられますか

4%ルールの良い点は機械的に実施することで収支の計算が立ちやすいこと、4%という数字は過去の運用指標から見ても現実的な範囲で実現可能性が高そうであることかと思います。

一方で取り崩しには精神的負担がかかることは想定しておいた方がいいかもしれません。

余裕のある資産形成に成功し、自動取り崩しにおいて自分の判断を介在しない形で出来るなら良いですが、自分で資産を取り崩ししていくのにはかなりの精神的負担がかかることは想定しておくべきかと思います。

【実体験】 15年継続した投信積立を解約した際のメンタル

15年前から積立していた投信信託を2022年1月に売却しました。

積立していた銘柄は日本株のグロース株に投資するアクティブファンドです。リーマンショックも乗り越え継続してきましたが、幸運にも近年の基準価格上昇でベストではないですがある程度の利益を確保することが出来ました。

売却理由は以下のとおりです。

  • 日本株の上昇がある程度上限に近いと判断したこと
  • 積立していたファンドに償還期限が設定されており、リスクを内包していたこと
  • 高配当株中心の投資方針に変更予定であったこと
  • 積立はつみたてNISAを利用したインデックスファンドに切り替えたこと

そんな中で2022年1月株価下落もあり売却タイミングを検討。利益が乗った状態ではあるものの、1日で数万〜数十万の価格の上下がある状況。積立を継続している状態であればほとんど気にならなかったですが、売却を意識するタイミングになるとこの評価の差はかなり大きいです。

  • 5万円あれば旅行に行ける
  • 30万円あれば高配当株が単元で買える
  • 50万円あれば時短家電が揃えられる

こう考えると、バカにならないですよね。正直、夜は夢に出るほど、朝から株価が気になる。そんな感じでした。

積立金額がめちゃくちゃ大きいという訳では無くても、特に長期間積立していた場合、積み上げてきた時間のバイアスがかかって売却するのがもったいないと思ってしまうんですね。4%ルールの場合は一気に取り崩す訳ではないですが、長年積み上げてきたものを取り崩すということ、タイミングによって数万〜の損益が変わることに、老後の精神的負担がかかることは意識していた方がいいと思います。

現在を充実させるということ

インデックスファンドは非常に効率的で優れた仕組みです。僕も投資を始めた当時から配当や分配金なんて非効率だ!と思ってました。それはある種間違いでは無いと思いますが、色々な人の資産運用を見ているうちに人には人のステージがある、そのステージによって相応しい投資は違うということを感じるようになりました。

FIREという生き方を知り、資産から生まれるフローが生活費を上回れば経済的には自由になるという考え方には非常に共感するものがありました。

現実的にFIREはハードルが高いですが、資産から生まれるフローを拡大することによって確実に人生の選択肢は広がっていく。将来に向けた資産形成と同じくらい現在の生活の満足度を上げるということも重要であると考えています。

インデックスファンド+高配当株戦略

現在僕がおこなっているのはインデックスファンド+高配当株(投信・ETF)です。

インデックスファンドはつみたてNISAで定年前後の取り崩し。

高配当は毎月のフローの拡大により、着実に利益を確保しながら複利効果を享受する。

こんな感じです。ちなみにインデックスファンドは全世界や全米の株式が中心。高配当は日本株を中心に米国ETFを定期買付、スポット及び配当月の分散のために米国個別株を購入しています。

まとめ

インデックスファンドは優れた投資手法であるが、取り崩しする必要があるため精神面も含めた出口戦略は想定しておくべき。

人にはそれぞれのステージ(年齢、家族構成、収入等々)があるため、万能な投資手法は存在しない。その人にとってベターな(心地よい)投資を継続的に実施していくしかない。

複数の投資手法を組み合わせる方法が現実的。割合で調整していく。

投資はするしないも含めて本当にその人次第だと最近特に思います。考え方が近い人の投資手法は参考になりますが、そのままではなくて本質をしっかりと理解して自分なりの手法を確立していければいいですね。

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